生涯を通して虫歯に
ならないようにする取り組みを行う
「国際非営利組織AFCC」の
加盟医院です。
ACFFは2010年に国際非営利組織として発足しました。
目標は全世界から虫歯をなくすこと。そのために研究や情報発信を日々行っています。
当院はこの理念に共鳴し、加盟医院になりました。
虫歯や歯周病は「なってしまうもの」という認識があります。
それは間違った認識です。
今や医療も進歩し、「虫歯・歯周病にならない」ための取り組みはすでに判明しています。
それをしっかり行えば、生涯、虫歯・歯周病にならずに済むのです。
しかし、日本では多くの方が虫歯・歯周病になり、治療後も再発しています。
なぜでしょうか?
それは、日本には「予防」という概念が希薄なためです。
これは日本の文化と言ってもいいかもしれません。
歯科先進国である欧米では「予防」が確立されているため、高齢になっても歯が残っている人が沢山います。それは下のグラフを見れば明らかです。
では、どうしたら予防、つまりお口の健康を守ることができるのでしょうか?
方法は明確です。
「ご自宅でのケア」と「歯科医院でのケア」をしっかり行うこと。
しかし、虫歯や歯周病になりやすい人、なりにくい人が存在しますので、「その方にあったケアが何なのか」を患者さんご自身、そして歯科医院側がしっかりと把握することが大切になります。
当院ではまず精密検査を行い、患者さんの状態を把握し、その状態に適切な治療プログラムを立案します。
様々な検査を行いますが、ここでは「唾液検査」「細菌検査」「口臭検査」をご紹介します。
特殊な顕微鏡(位相差顕微鏡)を活用してお口の細菌を観察し、菌の活動性、種類等を確認します。場合によっては患者さんにもご確認いただくことがあります。治療前・治療後に観察し、変化を確認していきます。
唾液を調べることでお口の状態が分かります。一般的に行われている唾液検査は結果が出るまでに数週間かかりますが、当院で導入している唾液検査はわずか5分で検査結果が出ますので、治療期間の短縮につながっています。
「硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイド」は「3大ガス」と言われ、悪臭のおよそ8割をこの3種類のガスで占めています。口臭測定器では、3種類のガスを「ppb」というごく少量の単位まで正確に分離検出します。ジメチルサルファイド以外は「お口の細菌」に起因するガスですので、この検査により、どの部分を重点的に処置すべきかの診断が可能になります。
ご存じない方が多いのですが、虫歯や歯周病は「感染症」です。
つまり「細菌」が悪さをすることで発症する病気なのです。
甘いものと食べているから、歯磨きをしないから、という理由が虫歯や歯周病の直接的な原因ではないのです。
つまり、「細菌へのアプローチ」。
これが大切です。
ここでは「殺菌」に焦点を当てて、当院で行っている手法をご紹介いたします。
レーザーの中でも最上位機種の「ストリークレーザー」を導入しています。レーザーは、従来法では届きづらかった深いポケットや複雑な形態のポケットにも到達し、しっかりと殺菌することが可能なため、治療効果は格段に高まります。
その他、歯周病が出す毒素(内毒素)の除去さえも、殺菌効果を持つレーザーを使えば簡単です。また、治療と同時に患部への殺菌・消毒効果もありますので、治癒経過も非常に良好になります。
病院に行った時に多くの薬をもらいそれをすべて飲んでしまうと、体に悪い影響を与える悪玉菌だけでなく、体に良い影響を与える善玉菌までもすべて殺菌してしまうことがあります。そうなるとその後に入ってきた菌が爆発的に増えてしまうことがあります。
これではいけません。
当院では、検査・診断で判明した悪玉菌に対してのみ効果があるものを処方し、「身体に害を与えず、善玉菌は生かしたまま、悪玉菌のみを退治できる」やり方をとっています。
具体的には「口腔機能水」「抗菌剤」を利用します。
3DSとは「dental drug delivery system」の略で、抗菌剤により歯周病菌を除菌します。専用のマウスピース(ドラッグリテーナー)に薬剤を注入し、装着するだけで除菌できますので、患者さんへの負担はほとんどかかりません。
プロバイオティクスは人体に良い影響を与える微生物などを活用して体質を改善していくことを目的とした処置です。最近の研究では、虫歯・歯周病治療にも 有効であることが分かってきました。
口腔内には何兆個もの細菌が住みついていて、絶えず善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしています。
この勢力バランスが崩れ、悪玉菌が多くなると、原因菌を作ってしまいますので、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えます。
「虫歯があれば削る」「穴が開いてしまったから詰める」という治療を皆さんもされてきたと思います。これは非常におかしく、危険であるということは分かりますでしょうか?
例えば、あなたが急激な腹痛に襲われ病院に行ったとします。
医師からはすぐに「手術します」と言われたらどう思いますか?
何かが抜けていますよね。
そうです、まずは治療に入る前の「検査」と「診断」です。
検査・診断結果から原因を探ることで、どのように対応すべきかが初めて明確になります。
場合によっては手術になることもあるかもしれませんが、薬で対応できたり、精神的な問題の解決で済むかもしれません。
しかし、こと「歯科治療」になると、この「検査」「診断」がなぜか抜けてしまい、さらに抜けていることに対して、歯科医師側も患者さん側もあまり違和感を感じていないのです。
歯科治療であれば、すぐに削ったり、抜いたりするのではなく、まずは「なぜ虫歯になってしまったのか?そして、今後虫歯にならないためにはどのような処置をすべきなのか?」を考えなければなりません。このステップが抜けてしまうと、再治療になってしまう可能性が高まるばかりか、高齢になった時、治療の繰り返しが原因で、最終的にご自身の歯がほとんど残らないという状態になってしまうのです。
このように、一般的に行われている治療は「非科学的」であり「場当たり的」な治療です。
これは「本当の医療」とは言えません。
本当の医療とは、科学的根拠に基づき、再発を防止するために根本から改善する原因療法でなければなりません。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。